幼馴染のN

 

幼馴染にNがいる。

小学生のとき、同じ団地の2階にN家族が住んでいて。

私は3階に住んでいた。

小学校6年から中学1年くらいまでかな。

Nと小説本の貸借りをしていた。

宗田理の僕らのシリーズの小説にハマってね。

その頃出ていたものは、ほとんど読んだつもり。

高校は別で、私は名古屋市内に進学してNは愛知県内のある専門的な学部へ進学した。

私は名古屋時代、北海道の帯広出身の人と付き合っていた。

その帯広出身の友達もNと同じ学部にいることを知ってお互いに驚いた。

 

名古屋にいるとき、一度だけNと連絡をとったけど、ほぼそれっきり。

戸建てに移った実家もわりと近かったけど、連絡を取合うことはなかった。

 

29歳のとき、Nは交通事故で亡くなった。

突然すぎて信じられなかった。

家族で葬儀に参列した。

Nのお父さんの「息子の分までみなさん力強く生きて下さい・・」っていう挨拶が忘れられない。

 

それから10年後、小学校入学説明会で隣にいた酒の強いママ友と仲良くなった。

学校行事で会って話しをしてると酒の強いママ友のモラハラ夫がNと高校の同級生だったという。

モラハラ夫は、隣の市出身なので、Nと同級生でもびっくりしない。

Nのお父さんは、学校の先生をしていて酒の強いママ友は教え子だったと言う。

酒の強いママ友は、東京出身なのよ。親の転勤で、こちらに来たんだって。

なんでNとつながるのかが不思議。

つながってたのは、Nのお父さんつながりだけど。

葬儀の話になって、酒の強いママ友夫婦も結婚前で一緒に参列してたことがわかった。

 

ここ数年、出会う人がとんでもないところで繋がってる。

ローカルなつながりは、しょっちゅうあるんよ田舎だから。

 

なんだか、Nがつないでくれた縁のような。そうでもないような。

こんな感じでいつも私は、不思議な縁を感じてる。 

 

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---粛々と 淡々と---