とある金曜日

いや。昨日のことなんだけど。お昼の弁当を持って行くのを忘れてしまってさ、

 

一人で、ラーメン屋に入ってカウンターに座ってたらね。

 

定員のお姉さんに良かったら端っこ来ます?

 

と声をかけられた。

 

いえどこの席でもいいです。と返事をした。

 

あ。ここは、制服を着た事務員の私に気を遣って言ったのではなくて、もしかして端に寄った方がよかったのかな。

 

まぁどっちでもいい。

 

 

 

いつもの「背脂少なめラーメン」を完食してお会計をしようと席を立ったとき。

 

奥のカウンターで一人の白髪のおじさんに目がに付く。

 

汗を拭きながらチャーハン定食を食べてる。

 

 

 

こんなところで、同じ時間にラーメンを食べてるなんて。

 

そういえば、このラーメン屋はこのおじさんの行きつけだったな。

 

しかも金曜日は、たいていこのラーメン食べてるって聞いたことがある。

 

 

 

そのおじさんの食事代金も一緒に払って出ようかな。

 

声をかけようか。

 

一瞬の間に色んな思いがかけめぐる。

 

店内は、お客さんもいっぱいで、店員さんも忙しそう。

 

結局、自分のラーメン代だけ払って、急いで職場に戻る。

 

 

 

ラーメン屋のランチで、おじさんを見かけるなんて私は人を惹きつける力を持ってるんじゃないかと錯覚する。

 

 

 

私は、ラーメン屋で見かけた白髪のおじさんに、車の運転を気をつけて欲しいと願ってる。

 

アクセルを踏みこんでもスピードが出ないやつ付けたらどうかな。

 

 

 

あの奥のカウンターに座ってた白髪のおじさんは、私の父だった。

 

非常勤で金曜日だけ仕事をしている、もうすぐ後期高齢者の父。

 

やっぱり食事代をこっそり払えば良かったな。

 

次こそは、そうしようと思ってる。

 

いつも子供の送迎を助けてくれて感謝してます。

 

どうか元気で食べ過ぎず、飲み過ぎず、ボケずに、家の断捨離を進めて長生きして下さいね。

 

 

 

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---粛々と 淡々と---