抱き枕

子供達がね、夜になると、

「なんか怖い夢見るから寝れん。怖いことばっかり考えてしまう」

って言うんよ。

「だきまくらってどんなの?」と長男が聞く。

寝る時、すぐにひっつくから、抱き枕を使って寝たらとばぁばに言われたんだって。

ばぁばとは、私の母のこと。

 

いつも薄掛けを抱き枕のようにして寝てるね。

 

怖いこと考えないで楽しいこと考えて寝たほうがいいよ。

そういや、抱き枕で 面白かった昔話を思い出した。

 

私が、名古屋に住んでたころ。

御器所西友でよく買い物をした。

その日は、今池のユニーまで行って、日用品を買っていた。

自転車で二人乗りして行ったと思う。

友達が、抱き枕を買っていた。

自転車で二人乗りをして御器所まで戻る。

二人乗りの一人が、抱き枕を抱えてるだけでも、面白い光景だと思うけど。

 

友達は天白に住んでいた。

地下鉄に乗らないと帰れないことを忘れていたのか。

抱き枕をかかえて、若い大人が、地下鉄に乗る。

ただの大きいぬいぐるみじゃないんよ。

わりと大きめの、誰が見たって抱き枕。

その状況を想像しただけで、面白い。

 

地下鉄に乗った後、なんか人に見られてる気がすると言っていた。

 

そうね。私だって見ると思うよ。

 

子供達にも、わかりやすいように、身近なお店と地元のローカル線の距離感で話しをする。

大笑いして寝たよ。

 

抱き枕といえば、この日のことを思い出す。 

 

 

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---粛々と 淡々と---